TVB周刊 165号 【聊天】
十年の歳月1990年に新秀に参加して以来、今年でちょうどデビュー10年となる梁漢文。当時、阿梅、アーロン、サミー、安仔など華星の歌手の中で一番後輩だったエドモンド、阿梅が華星を去る今、多いに立場は変わった。その彼自身も来年契約が切れる。新入りが最古参となった10年の歳月には、浮き沈みも苦楽もあった。懐かしい思い出もあれば、反省すべき部分もある。エドモンドが、悲喜こもごものこの10年を読者と分かち合う。
歌手としての一番の幸福は、コンサート開催。エドモンドにとっても10年間で一番幸せだったのは、コンサートができたことだった。歌手としての地位が確立できたということではなく、また金銭的な成功でもなく、大事な友達たちと共に10年の成果を分かち合えたこと。これこそが、彼にとっての至福の時間なのである。
<十年の苦楽>
「10年かかってやっと自身のコンサートを開くことができました。忘れもしない、最終日はシグナル3の台風で、いつシグナル8になってもおかしくない状況。自分の責任で状況を判断して、観客に伝えなくてはならなかったんです。コンサート中に小数の観客が去っただけでも、僕の気持ちはかなり動揺すると思いました。結果的には、幸運にもコンサート終了直後にシグナル8になったので、最後までやることができたわけですが、これがまず幸運だったことのひとつ。安仔、張衛健、サミーなどの親しい友達は、全員二日目の後に仕事で香港を離れることになっていたので、一緒に打ち上げをしても、すぐに翌朝のフライトに備えて帰らなければならなかったんですが、深夜1時過ぎ、張衛健の弟から電話があって、「シグナル10になったから、安心して遊んでていいよ。明日のみんなのフライトはボツだ。」と。この知らせを聞いて、ほんとに嬉しかった。すべては天の仕業だけれど、僕に一番幸福な時間を与えてくれたわけです。その晩は友達全員を食事に誘っていました。この時が僕にとっては生涯で最高の時でした。僕の望みは簡単なんです。自分の幸せな時間を仲のいい友達と過ごしたい、ただそれだけ。願いがかなって、何も言うことはありません。」当然、人生には浮き沈みがある。楽しい時もそうでない時も。97年の不調は彼を落ち込ませた。
「94年から97年までは自分自身最高潮の時期だったと思います。すべての仕事がうまくいって、CDの売れ行きも好調。当時は、自分の音楽に対する判断力にもとても自信がありました。しかし、97年リリースの『星火』で突然挫折がやってきた。自分で受け止められず、いつも「なぜこんなことに?」と自問していました。しかし、原因には到らず、低迷は続き、もちろん気持ちも落ち込んで、結果的に半年間無為に過ごしてしまったわけです。答を捜し求めながら、その後1年ほど悩んだ後、『随時行樂』のリリース。低迷期というのは、僕だって例外ではなくて、当然落ち込むけれど、気の持ち方次第なので、できるだけ忘れるように心がけてました。」
<華星と決別?−熟考中>
最近彼の所属レコード会社は大変動があった、阿梅とイーソンが相次いで去り、最古参となるわけだが、今年はサラリーマンで言うなら勤続10年の表彰されるようなもの。「華星とは10年ではなく、2・3年の契約を更新してきたんです。毎回移籍の話は出るし、考えないわけでもなかったけれど、なぜ今も留まっているかというと、一番の理由は華星に対する信頼感。実際、新秀に参加してデビューさせてもらえたし、一定の成果を上げられたわけで、会社の力量を評価しています。できればまた契約を更新したいとも思っています。ただ、内部の人事異動が多く、憶えきれないくらいの変動がある。最近になってまた人事が刷新され、適応するのに時間がかかるのは事実です。移籍を考えたことがあるかと言われると、確かに「有る」と言わざるをえません。しかし契約が切れるのは来年でまだ時間があるし、新しいスタッフとの仕事にも興味があるんです。もしも彼らが以前以上のサポートをしてくれたなら、迷うことなく契約更新するでしょう。今年の状況を、CDの発展がどうかを見極めた上で、決めたいと思っています。」
年一度の「全球華人新秀歌唱大賽」が、また今年もやってくる。自身も参加したエドモンドは参加予定の人たちに向けてこう語る。
「正直な話、この何年か新秀の優勝者はレコードデビューできていません。だからと言って、即座にレコード会社を疑うことはないと思います。これはレコード会社の肩を持って言っているのではないですよ。もしどこか飛びぬけた魅力があって、歌唱力が備わっていれば、すぐにデビューできると思います。もしかしたら、まだそれほどの人が出てないのかもしれないし。勉強したり自分を高めるには時間がかかるでしょう。自分のことを振り返ってみても、『青春百分百』『新地新地帯』のメインをやるのに、どれほど時間がかかったか。だから、新秀に参加する人たちは優勝したらすぐにデビューできるなどと過大な期待をせずに、あせらずに待つことが大切だと思います。それが成功の道につながるはずです。」
<湯寶如を応援>
衆知の通り、エドモンドには恋人カレンがいる。誰もが彼らを認めているが、彼自身が結婚を考えているかどうかは、聞いたことがなかった。「今のところ、そういう予定はありません。まだ若いし、いくらふたりの気持ちが固まっていても、まだその時期ではないと思います。結婚は僕にとっては終始比較的遠い存在なんです。デビューして10年だけれど、まだ28歳、結婚を急ぐ必要はないでしょう。30歳を過ぎてから考えれば十分と思っています。結婚はふたりの信頼が作りあげるものだから。将来結婚するとしたら、それは、もしかしたら自分自身が何かを成就したと言えるかもしれないし、彼女が結婚を望んだからかもしれません。或いは、康仔のように自分の子供が欲しいとか、それには相手の女性の年齢の問題もあります。すでに僕らの気持ちは落ち着いていはいるけれど、結婚というところまでは現段階では至っていないし、考えたこともない状況です。今、ただ望むことは、ふたりの気持ちが変わらないでいられればということだけです。」
彼自身の恋愛は穏やかだが、前に付き合っていた湯寶如が恋人と別れた件について、一言触れた。
「実際彼女とはここ2・3年会っていないんです。ただ何があっても、僕は彼女を応援しているし、仕事をがんばってほしいと思います。彼女がこれから楽しい日々を送って欲しいと願うだけです。」
<後記>
エドモンドのインタビューは、話が次々と溢れ出て来て、とても楽しい。加えて読者が何を聞きたいかをよく心得ているので、何時間話しても話が尽きない。語った多くの部分が掲載できていない状況。たとえば、近々リリース予定の新譜はこの10年のうち最高の出来であること。自分の音楽のスタイルが変わったことなど。原稿を書いている時、更に質問できなかったことがあれこれ思いあたり、できれば次回、更に詳細なインタビューをと願う。
Home